じゃがいもログ分室

ハイレゾ音楽鑑賞の記録など

Neil Young - Trans

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本家のNeil Young Archives (NYA) でも長らくハイレゾ音源が出ていなかったTransが、昨年の年末ころにようやくHDTracksやQobuzで出てきました。確認していませんが、おそらくAmazon Music HD等のストリーミング系にも登場しているのではないでしょうか。ただ、本家のNeil Young ArchivesおよびNYA Download Storeでは、現時点でも登場していません。Neil Youngのアルバムは基本的にはWarner/Repriseから出ているのですが、Transを含む80年代の何枚かはUniveral/Geffinから出ています。おそらくそのあたりの契約か何かの制約なんでしょう。年末あたりに、NYA内の記事で、Universalとの話がまとまって年明け早々にNYAでもハイレゾ音源が利用可能になると話が出ていましてが、2月頭現在でいまだ実現せずです。

私の場合は、昨年末にしばらく様子を見ていましたが、NYAの方では一向に出る気配がないので、HDTracksでセールしているときにしびれを切らして入手しました。

TransはCDでもマスタリングが良かったので、ハイレゾでも総評としてはまあこんなものかなという感じでしたが、アルバム代表曲ともいえるSample And Holdはびっくりするくらいの違いがありました。まず録音が違う。どうもハイレゾ盤のほうは当時のアナログレコード盤のマスターをベースにしているらしく、もともとアナログレコードとCDとでSample And Holdのバージョンが違っていたそうです。一聴してしてイントロが違うし、曲の長さも違う。CDのほうは、8:04なのに対して、ハイレゾ=アナログレコードのほうは5:14と短めです。音の違いは冒頭のギターに如実に出ていて、CDのべチャっとした音に比べて、ハイレゾの方はピッキングごとの一音一音がしっかり聴こえるような高解像の音を聴けます。

待ちに待ったTransのハイレゾ音源で大満足ですが、できればCDバージョンのSample And Holdもハイレゾで聴いてみたい。NYAから出てくるときはそちらも出してくれないかな?と淡い期待をしています。

[2022/2/20]
NYAでもハイレゾTransが登場しました。CD Mixの3曲がBonus Track的に公開されていますが、これら3曲は16bit/44.1kHzでした。